文芸雑誌 Beletra Almanako

Beletra AlmanakoとはBeletra Almanako(BA)は2007年に創刊された文芸雑誌です。エスペラント界では、現在もっとも影響力の高い文芸雑誌のひとつに数えられ、創刊以来、211人の原作作家、翻訳者が寄稿しています。

BAが扱うのは、エスペラントで書かれた小説と詩に加え、文学評論、書評などです。第1巻から第20巻まで3000ページ分の作品が掲載されてきました。そのうちわけは原作小説が65点、翻訳小説が36点、原作詩が179点、翻訳詩が85点、評論、編集部への手紙、反響などが167点、戯曲が12点です。また書評の掲載は136点にものぼります。

読者数
BAの定期購読者は約250人で、1巻あたりの購入者数は350人から400人です。現在、世界エスペラント協会の書籍部や、日本エスペラント協会などだけでなく、Amazonでも購入できます定期購読は公式サイトからおこなうことができます。

編集部と編集方針
編集長を務めるJorge Camacho(スペイン)は、世界エスペラント協会(UEA)主宰の文藝コンクールで幾度も賞を受賞し、2013年にはエスペラント文学への貢献でUEAから特別功労賞(Diplomo pri Elstara Arta Agado)を授与されています。

編集部にはこのほかに元UEA会長で言語学者のProbal Daŝgupto(インド)、原作作家で、数多くの詩を翻訳し、Libera Folioの協同創設者としても知られるIstván Ertl(ハンガリー)、2005年から3年連続でUEAの文藝コンクール入賞を果たしたTim Westover(アメリカ合衆国)が名前を連ねます。

そのため、Beletra Almanakoへの投稿作品には一定以上の水準であることが要求されています。これまで20巻が発行されていますが、日本からの寄稿者はエスペラント作家のRinko Kubota(原作小説『Feliĉo de unu talanto』、第4巻に収録)、2013年にエスペラント図書館を設立したNitta Takamichi(翻訳詩『Spros’ en frosto』、第20巻に収録)の2名のみに留まっています。

BAの出版を手がけるUlrich Becker(ドイツ、アメリカ合衆国)によれば、第1巻から第20巻までの間に編集部が執筆者と交わしたメールは1200件、12000通にも及ぶと言います。このことからも、執筆者とのやりとりを通じて作品の質を高めようとする、編集部の姿勢が垣間見れるでしょう。

投稿規定
投稿規定の詳細はこちらをご覧ください。 http://www.beletraalmanako.com/kontribui/index.html

投稿先
redaktejo@gmail.com

問い合わせ先
http://www.beletraalmanako.com/kontakto/index.html

編集長からのメッセージ(2010年)
Beletra almanako (Jorge Camacho): https://www.youtube.com/watch?v=1cuRTEBT2IU